エコキュートの仕組み

エコキュートの仕組み

「エコキュート」とは、私たちの暮らしの中で欠かせない給湯器の一種です。

しかし、エコキュートが何を指すのか、どのような仕組みで動いているのかを知らない方も多いでしょう。

 

そこで今回は、エコキュートのメリットや仕組み、設置工事の有無などを解説します。

エコキュートの導入を考えている家庭や、建物のオーナーの方はぜひ参考にしてください。

 

エコキュートとは

 

お風呂を沸かしたり、キッチンでお湯を利用したりするためには、給湯器が必要です。

エコキュートは給湯器の一種であり、ヒートポンプ技術を利用して、外気の熱と電気からお湯を沸かします。

 

誕生の背景

 

給湯器の誕生は1930年代であり、50年代には既に一般家庭に普及していました。

 

そのような中で、エコキュートは2001年に初めて商品として販売されます。

エコキュートの歴史は20年余りと短く感じますが、エコキュートの作動に重要な、CO2冷媒に関する研究・開発は1880年代から行われていました。

 

エコキュートは、今では様々なメーカーが続々と高性能機種を開発し、多くの家庭で導入されています。

 

導入のメリット

 

エコキュートの特徴は、他の給湯器と比べ、使用するエネルギーが少ないことです。

 

電気温水器やガス給湯器が電気・ガスのみでお湯を沸かす一方、エコキュートは外気の熱を多く利用します。

電気エネルギー1で、熱エネルギー2を取り込み、給湯エネルギー3を生み出すという仕組みです。

つまり、電気エネルギーのみを利用した場合に比べ、約3倍の給湯が可能でしょう。

 

家庭のエネルギー消費の約3割を占める給湯が省エネ効果を発揮すれば、地球環境にも優しく、同時に光熱費を抑えられます。

 

エコキュートの仕組み

 

ここでは、エコキュートの具体的な仕組みを見ていきます。

 

構造

 

エコキュートは、お湯を沸かすヒートポンプユニットと、製造したお湯を貯めて保存する貯湯タンクから構成されます。

ヒートポンプユニット内で、大きな役割を果たすのがCO2冷媒です。

CO2冷媒も、工場から排出された二酸化炭素を再利用して作られており、エコフレンドリーです。

 

お湯を製造・保存する仕組み

 

まず、ヒートポンプユニットのファンから外気を取り込みます。

空気熱交換器において、外気に含まれた熱を吸収し、ヒートポンプユニット内を移動するのがCO2冷媒です。

熱をもったCO2冷媒は圧縮機によってさらに高温化し、水熱交換器において熱を水に伝えます。

CO2冷媒の熱によってできたお湯は貯湯タンクに移動し保存され、必要時に給湯されるという仕組みです。

熱を伝えた後のCO2冷媒は膨張弁で低温化し、再び空気熱交換器へと戻ります。

 

ヒートポンプの役割

 

ヒートポンプとは、その名の通り、熱を汲み上げ移動させる機器のことです。

汎用性が高く、エコキュートの他にもエアコンや冷蔵庫・洗濯機などにも用いられています。

 

エコキュートと電気温水器の違い

 

 

では、似ていて間違われやすい電気温水器との違いを見ていきます。

 

お湯を沸かす仕組み

 

エコキュートと電気温水器ではお湯を沸かす仕組みが異なります。

エコキュートは、外気の熱エネルギーとヒートポンプを利用してお湯を沸かします。

一方で電気温水器は、電気エネルギーによって貯湯タンク内の電熱ヒーターを温め、水からお湯を作るという仕組みです。

 

必要なエネルギーの種類や大きさが異なるのです。

 

設置スペース

 

電気温水器は貯湯タンクのみであるのに対し、エコキュートは貯湯タンクとヒートポンプユニットで構成されています。

そのため、エコキュートの設置には両方置くための余裕を持ったスペースが必要です。

 

費用

 

電気温水器は、設置工事費込みで20~25万円前後が相場でしょう。

一方エコキュートは、設置工事費込みで30~35万円前後のものが多いです。

本体価格も電気温水器よりエコキュートの方が高い傾向にあります。

 

また、光熱費も消費電力量や使用頻度・電気料金プランなどに左右されるでしょう。

ただし一般的に、エコキュートは電気料金の安い夜間に沸き上げるため、電気代を抑えやすいと言われています。

 

エコキュートは工事が必要か

 

エコキュートの設置には、業者による設置工事が必要です。

ここでは、エコキュートの設置工事の大まかな流れや費用相場を解説します。

 

工事の流れ

 

新しいエコキュートを設置する際、既存の給湯器がある場合には、それを撤去しなくてはなりません。撤去完了後には、エコキュートを設置する土台を作成します。

エコキュートを配置する際は、配管工事や配線接続工事を行いますが、必要時には配管用の穴あけ工事も追加で行われるでしょう。

設置が完了したら試運転をして、動作を確認し終了です。

 

工事の費用相場

 

本体価格を除く工事費のみでは、10~15万円のケースが多いです。

エコキュートを初めて導入するか、2回目以上の導入かによっても、工事の必要工程が変わるため、費用が前後します。

 

エコキュートとは?メリットとデメリット

 

こちらの記事では、エコキュートのメリットとデメリット、選び方のポイントについて紹介しております。
エコキュートという言葉は知っていても、実際どういったものか詳しくは分からない、という方も多いでしょう。
エコキュートは比較的新しい設備で、住宅を購入するタイミングやリフォームなどのきっかけがないと詳しく知る機会は少ないかもしれません。
エコキュートの導入を考えている方は、こちらの記事でメリット・デメリットを把握しておきましょう。

エコキュートとは?メリットとデメリット

 

エコキュートで省エネ・低コストを実現

 

いかがでしたでしょうか。

今回は、エコキュートの仕組みや電気温水器との違い、工事の有無などを紹介しました。

初期費用はかかるものの、エコキュートによって月々のランニングコストを減らせるかもしれません。

ぜひ、家庭のライフスタイルにあったエコキュートの導入を検討してみてください。

 

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