エコキュートのタンク容量・サイズの選び方

エコキュートのタンク容量・サイズの選び方

日々の快適な生活を送るためには、お湯が問題なく使えることが欠かせません。
そのため、電気式・ガス式・石油式など種類豊富な給湯器の中から、ニーズに合った給湯器を選ぶことが大事です。
中でもエコキュートは環境に優しく、光熱費が抑えやすいことから、近年注目が集まっています。

そこで今回は、エコキュートを新設する際に重要な、タンク容量について解説します。
ご自分の家庭にはどのくらいのタンク容量が必要か、選ぶ際のポイントは何かなどを詳しく解説するため、ぜひエコキュート選びの参考にしてください。

エコキュートのタンク容量選びが重要な理由

エコキュートには、「フルオート・セミオート・給湯専用」などの機能タイプや、タンク容量、メーカーなどによって様々な種類が存在するため、どの機種にすべきか迷う方も多いかと思われます。
特にタンク容量は、エコキュートを決める際に重要な判断ポイントです。
ここでは、エコキュートのタンク容量選びが重要な理由を解説します。

余計な費用をかけない

エコキュートを買う際に、間違ったサイズを選んでしまうと、余計なコストがかかる可能性があります。

通常、タンクの容量が大きくなるほど値段も高額です。大きすぎるタンク容量のエコキュートを選んでしまった場合、不要なタンク容量を高値で買ったことになります。
反対に、小さすぎるタンク容量のエコキュートを選んでしまった場合、お湯の使用頻度や使用量にタンクの大きさが間に合わず、サイズアップの買い替えが必要となるケースもあるでしょう。

エコキュートは、1台当たり約50万円前後が相場となる高額な機器です。
さらに追加で設置工事費もかかるため、機種選びで失敗するわけにはいきません。

沸き増しの手間をかけない

エコキュートは、電気料金が通常よりも安い夜間にお湯を沸かして貯蔵するため、光熱費が抑えやすい点で魅力的な給湯器です。
タンク容量が大きい分には問題ありませんが、小さすぎる場合は使用中にお湯が切れてしまい、沸き増しが必須となるリスクが考えられます。
沸き増しは電気料金が高い日中にも行われ、湯沸かしの頻度が高くなるため、光熱費が高くなるかもしれません。また、沸き増し中はお湯が沸くまで一定時間待機しなくてはならず、手間がかかり不便です。

エコキュートのタンク容量の種類

機種説明に記載されているタンク容量とは、実際に使用できるお湯の量のことではありません。あくまでタンク内に一度に貯蔵できる「熱湯」の量を指します。
エコキュートは、タンク内の熱湯に水道水を混ぜ、設定温度に調節したお湯を給湯するという仕組みです。
給湯量は、貯湯温度と水道水の温度によって変化します。例えば水温の低い真冬は、水温の高い真夏に比べ最大給湯量が減ります。
平均的に、タンク内には80~90度の熱湯が貯められているため、給湯量は規定のタンク容量の約2倍と考えると良いでしょう。

エコキュートのタンク容量は、主に3形態あります。
タンク容量別の目安や使い勝手を見ていきましょう。

370L

エコキュートのタンク容量で、最も普及しているのが370Lです。
多くの一戸建てには、370Lのエコキュートが設置されているでしょう。

給湯量が約700L前後であると想定すれば、3~4人世帯向けのサイズと言えます。
角型・薄型など貯湯タンクの形も豊富に対応しており、スペースを問わず設置しやすい点も魅力的です。

460L

4~6人世帯におすすめなのが、460Lのエコキュートです。
給湯量は約800L前後で、4人家族では余裕のある暮らしが送りやすく、シャワー頻度が少ない高齢者を含めた2世帯住宅にも最適でしょう。

370Lと同じく角型・薄型両方の貯湯タンクに対応しているメーカーが存在します。
ただし、容量が大きくなる分、370Lより30~40cmほど背丈が高くなるケースもあります。

550~560L

7人以上の大世帯には550~560Lのエコキュートが向いています。
約900L前後の給湯量が期待できるため、シャワー回数やトイレ回数が多くても、滅多に沸き増しの心配が要りません。

550~560Lの角型タイプの貯湯タンクは大半のメーカーが取り扱っています。
ただし、タンク容量が大きい分サイズも大きくなるため、設置場所には十分なスペースを確保しなくてはなりません。

その他

2人以下の世帯や、お湯をそれほど使用しない世帯向けに360L以下のエコキュートも存在します。
300Lのエコキュートは給湯量が約600L前後で、シャワー頻度が少ない高齢者世帯や3人家族でも十分なケースがあります。
容量もサイズも抑えたい方には、180~195Lのコンパクトタイプのエコキュートも魅力的です。

1人が1日に使用するお湯の量

1人が1日の生活で要するお湯の量は、シーンごとに以下の通りです。

1人が1日に必要なお湯の量の目安
湯船:200L/回
シャワー:80L/回
台所・洗面所:30L/日

あくまで目安ですが、1人で1日あたり約300L前後のお湯を使っていると考えられます。
世帯人数が増えると、シャワー回数や台所・洗面所を使う頻度も増えるでしょう。
例えば3人世帯では、以下のような使用状況が予想されます。

3人世帯が1日に必要なお湯の量の目安
湯船:200L
シャワー:80L×3回(1人1回)=240L
台所・洗面所:30L/日×3人=90L
合計:530L

また、朝晩でシャワーを浴びたり、湯船にほとんどお湯を貯めなかったり、自炊をしなかったりと、ライフスタイルは人それぞれです。
世帯人数や家でのお湯の使用頻度を見直し、1日あたりに必要なお湯の量を計算しましょう。

エコキュートのタンク容量を選ぶコツ

最後に、エコキュートのタンク容量を選ぶコツを見ていきます。

家族構成から選ぶ

まずは目安として、家に何人で暮らしているかがタンク容量を選ぶ際の基準となります。
ただし、それぞれのタンク容量の使用人数の目安には幅があるため、あくまでご自分の家庭の状況を優先して選んでください。

お湯の使用状況から選ぶ

上記でも説明した通り、世帯の各メンバーのお湯の使用状況を把握すると、より正確にタンク容量を検討できます。
現在はもちろんのこと、近い将来の世帯人数やライフスタイルの変化も見越して考えましょう。

サイズから選ぶ

エコキュートの形には、角型・薄型・低背・スリム・コンパクトタイプなどが存在します。
それぞれ設置面積や奥行き、高さなどが異なり、対応しているタンク容量も限られます。
ご自宅の間取りや周辺環境によって、無理のないサイズ範囲内でタンク容量を選びましょう。

設置場所・地域から選ぶ

寒冷地・温暖地など住んでいる環境によっても、お湯の使用状況は変わります。
水温が変わることでエコキュートの最大給湯量も変化するでしょう。
寒い地域ではお湯の使用頻度が多く、水温も低くなるため、大きめのタンク容量が最適です。
反対に暖かい地域では、お湯の使用頻度が少なく、水温も高いため、通常より小さめのタンク容量でも十分なケースがあります。

エコキュートの仕組み・ヒートポンプとは

こちらの記事では、エコキュートの仕組み、設置工事の有無などを解説します。
「エコキュート」とは、私たちの暮らしの中で欠かせない給湯器の一種です。
しかし、エコキュートが何を指すのか、どのような仕組みで動いているのかを知らない方も多いでしょう。
エコキュートの導入を考えている家庭や、建物のオーナーの方はぜひ参考にしてください。

エコキュートの仕組み・ヒートポンプとは

エコキュートのタンク容量は迷ったら大きめを選ぼう!

いかがでしたでしょうか。
今回は、一般的なお湯の使用量を例に挙げながら、エコキュートのタンク容量の形態や選ぶコツを解説しました。
エコキュートは、タンク容量に加えて貯湯タンクの寸法や形、給湯方法などによりメーカーから多様な機種が売られています。
迷った時には、沸き増しの不安が少ない、タンク容量が大きめのエコキュートに決めるのが良いです。
家族構成やライフスタイルに合った最適なエコキュートを選びましょう。

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