導入すれば一気に自宅が快適空間に変わると人気の給湯器、エコキュート。
お風呂やキッチン、床暖房までカバーできて電気代もお得になる、そんな良いとこ取りのエコキュートですが、使っていく中で必ず行ってほしいのが点検やメンテナンスです。
中には「難しそう」「面倒くさい」などと思っている方がいるかもしれませんが、長期間安全に使っていくためにも定期的に行うことが大切です。
そこで本記事では、エコキュートの点検やメンテナンスの方法、業者に依頼する場合の費用などについて紹介します。
目次
エコキュートの点検・メンテナンスの必要性
エコキュートを少しでも長く大切に使いたいと考えるなら、点検やメンテナンスは必須です。
エコキュートを導入している家庭でも「点検やメンテナンスはしたことがない」という人もいるでしょう。
実際、それでもエコキュートを使っていくことはできます。
しかし、通常の耐用年数より早く修理が必要になったり、場合によっては壊れて買い替えが必要になったりするケースも少なくないのです。
また、エコキュートはタンク式給湯器のため、タンク内に汚れが蓄積されると、お風呂やキッチンなどに供給されるお湯にも影響が出ます。
常に清潔なお湯を使うためにも、定期的な点検・メンテナンスは必要不可欠と言えます。
中には「そもそも点検とメンテナンスって何が違うの?」と思う方もいるでしょう。
基本的に点検とはエコキュートに異常がないか、普段の使用に不具合がないか、などを確認することを言います。
一方、メンテナンスとはエコキュートにトラブルが起こらないように、日頃から点検した上で、不具合があれば部品を修理したり交換したりする作業のことです。
日常的な点検は自分たちでも行うことができ、それに加えて最低でも3年に1回は業者にメンテナンスを依頼すると安心です。
エコキュートの点検方法
自分でできる、エコキュートの点検方法について紹介します。
大きく分けて3点あるので、順番に確認していきましょう。
水漏れの有無
エコキュートを使い続ける上で、水漏れはさまざまなトラブルを引き起こします。
エコキュートにはいくつか配管がありますが、破損や経年劣化などで水が漏れ出してしまうことがあります。
基本的にはこういった事象を防止するために保温材などで保護されていますが、施工業者や住んでいる地域などによって配管がむき出しになっている場合は特に注意が必要です。
また、配管以外にもタンクなどから水漏れするケースもあります。
いずれも直接確認することで発見できるので、年に数回チェックしましょう。
一方、水道代や急に高くなって気付く人もいます。
水やお湯を普段通りに使っているにもかかわらず水道代が一気に上がった場合は、エコキュートのどこかから水漏れしている可能性が高いと考えられます。
安全弁
タンクには、内部の圧力を調節している減圧弁という部品が付いています。
その減圧弁がうまく働かないと、タンクが破損したり、場合によっては破裂して非常に危険です。
その減圧弁にトラブルが起こった時に作動するのが安全弁です。
通常はフタの内側にあるため、まずはタンク丈夫にあるフタを外してみましょう。
ボタンのような形状で、ONとOFFの切り替えができるようになっているので、実際に押して確認しましょう。
安全弁の点検も半年に一度、問題なく切り替えられればOKです。
漏電遮断器
万が一機器に漏電が起こった場合、電気を抑える働きをするのが漏電遮断器です。
安全弁と並んで非常に重要な安全装置なので、必ず半年に一度はチェックしましょう。
安全弁と同じようにフタが付いているので、まずはフタを外します。
次に電源ランプが付いていることを確認したら、テストボタンを押します。
漏電遮断器がOFFの状態になれば正常に作動している証拠なので、もう一度「入」にしてからフタを閉めれば終了です。
エコキュートのメンテナンス方法
自分でできる、エコキュートのメンテナンス方法をご紹介します。
メンテナンスといっても難しいものは一つもないので、気軽に行ってみましょう。
タンクの掃除
エコキュートのメンテナンスで最も重要なのが、貯水タンク内の掃除。
湯切れを起こさない限り、タンクの中は常にお湯が溜まった状態です。
お湯のもととなる水道水には不純物が含まれており、それらがタンクの中に少しずつ蓄積されていきます。
お湯を清潔に保つためにも、半年に一度を目安に掃除を行いましょう。
掃除といっても難しい作業はなく、排水栓からタンク内のお湯を出すだけのことです。
タンクの底に溜まっていたゴミなどをが一緒に流れるため、一度出し切ればまた同じように清潔なお湯を使うことができます。
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循環アダプターの掃除
浴槽に付いているアダプターも、タンクと同様に掃除が必要です。
浴槽にお湯を張る時や追い焚きをする際は、必ずアダプター内部にあるフィルターを通ってお湯が出ます。
そのフィルターが汚れていると、湯垢や髪の毛などのゴミが詰まってうまく給湯されないだけでなく、本体の故障を引き起こす可能性もあります。
金具を外してゴミを取り除くだけなので、毎日のお風呂掃除と一緒に行なうのが一番ですが、それでも面倒な場合は週に一度の掃除を習慣にしましょう。
配管の掃除
忘れてしまいがちなのが、配管の掃除です。
エコキュートには、お風呂を使った後に掃除をしてくれる自動洗浄機能が備わっていますが、それだけでは十分とは言えません。
洗浄に残り湯を使うということもあり、どうしても内部は汚れやすくなってしまいます。
配管内の汚れをクリアにするためにも、半年に一度は掃除をしましょう。
方法は簡単で、ドラッグストアなどで手に入る配管用の洗浄剤を使うだけです。
洗浄剤によって使用方法が異なるので、使用方法に従って正しく行ってください。
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ヒートポンプユニットの掃除
空気から熱を作り出しているのがヒートポンプユニットです。
このヒートポンプユニットの中にも配管があり、他の部位と同じように内部が汚れてくるため掃除が必要です。
配管内の水を抜くのですが、ここで要注意。
ヒートポンプユニットの水抜き栓から水を出しますが、1分間ほど水が抜けるのを確認すれば十分です。
必ず水抜き栓は軽く緩める程度に開栓し、内部の水を全て流してしまわないように注意しましょう。
半年に一度、タンクや配管の掃除と合わせて行うのがおすすめです。
リモコンの手入れ
最後に、リモコンの掃除も忘れずに行います。
日常的に触れるリモコンは、見えないゴミやホコリで汚れているものです。
直接エコキュート本体の故障につながることはありませんが、日頃から手入れをすることで、時計や機能の異常に早く気付くことができます。
面倒な作業は一切なく、気が付いた時にさっと拭き上げるだけで十分です。
エコキュートの点検・メンテナンスの費用
ここまで、自分たちでできる点検やメンテナンスの方法について紹介してきました。
しかし、できれば3年に一度を目安に専門業者に依頼すると、より安心してエコキュートを使い続けられます。
実際に業者に依頼した際の費用相場について解説します。
点検費用相場
業者にエコキュートの点検を依頼する場合、1〜2万円が相場となります。
自分で行うことができる内容に加え、電気配線の状態確認や細かい部品の清掃など、より専門的な部分までフォローしてもらえるのがメリットです。
エコキュートの買い替えの費用と時期
こちらの記事では、エコキュートの買い替え時期や費用、買い替え時のポイントを解説します。
環境に優しく低コストのエコキュートですが、電気設備であるため永久に使える訳ではありません。
故障した際を想定して、事前に対処法や費用を確認しておくと良いと思います。
詳しく知りたい方は、ぜひご覧ください。
メンテナンス費用相場
メンテナンス時には、点検の費用に加えて部品代や交換費用、修理費用などが別途必要です。
使用環境や頻度などによって異なるため一概にいくら、とは明言できません。
しかし、一般的に購入から7〜8年で圧倒的に多いのが、水漏れだといわれています。
単純にパッキンの劣化や配管の一部が破損して水漏れが起きている場合は、交換費用は1万円〜と比較的安価です。
一方、タンク自体に問題がある場合は、修理や交換に約30万円〜の費用がかかります。
ある程度年数が経っているなら、買い替えも視野に入れた方がいいでしょう。
それ以降の年数が経過すると、今度は一部の機能が使えない、頻繁にエラーが出るなどさらに複雑なトラブルが発生しやすくなります。
そうなると簡単な修理であっても5万円前後〜、ヒートポンプユニットに異常がある場合は15万円ほどかかることも珍しくありません。
一般的に、エコキュートの耐用年数は10年とされています。
長く使用して不具合が出た場合、一部を修理しても、また次のトラブルが発生する可能性が非常に高いです。
交換か修理か、あるいは買い替えか、メーカーや業者によく相談した上で判断しましょう。
また、設置業者の中には工事を行った特典として、独自の保証や定期的なメンテナンスサービスを行ってくれる業者もあります。
エコキュートを導入する際は、購入費用たけでなく、そういったことも加味して業者を選ぶのがおすすめです。
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