エコキュートの1ヶ月の電気代と節約する方法

エコキュートの1ヶ月の電気代と節約する方法

お風呂場や洗面所、キッチンで温かいお湯を使うために、家には給湯器が備わっています。
電気給湯器やガス給湯器などの種類がある中で、環境に優しくコストを抑えやすいと言われるのが「エコキュート」です。

そこで今回は、エコキュートの仕組みや電気代の目安、節約方法を紹介します。
光熱費を安くしたい方、給湯器の交換・買い替えを考えている方は必見です。

エコキュートの消費電力はどのくらい

低コストと言われるエコキュートの、消費電力はどのくらいでしょうか。
エコキュートがお湯を沸かす仕組みを参考にしながら、確認していきましょう。

 

エコキュートの仕組み

エコキュートは、熱を作り出すヒートポンプユニットと、沸かしたお湯を貯める貯湯タンクから構成されています。
エコキュートの特徴は、この両者を使いながら、外気の熱と電気を活用し、効率よくお湯を沸かすことです。

まず、ヒートポンプユニットに備わったファンから、外気を取り込みます。
その際に重要な役割を果たすのが、「自然冷媒」です。
自然冷媒は外気に含まれた熱を吸収し、ヒートポンプユニット内を移動します。

圧縮機へと移動した自然冷媒は、圧をかけられることによってさらに高温の熱を含むのです。
約65~90度まで熱くなった自然冷媒は、熱を水に伝えお湯へと変化させます。貯湯タンクへと移ったお湯は、必要時に給湯されるという仕組みです。
自然冷媒は、熱を水に伝えた後は膨張弁によって再び低温化し、リサイクルされます。

関連記事>>エコキュートの仕組み・ヒートポンプとは

 

エコキュートに要する電力

上記の仕組みから分かるように、エコキュートは電気だけでなく、もともと存在する空気中の熱を利用します。
そのため、電気のみを使ってお湯を沸かす電気給湯器に比べ、約3分の1の電力消費で同じ量の熱を生み出せるでしょう。

エコキュートの消費電力量は、タンク容量や稼働時期によって異なります。

一般家庭用の標準なエコキュートの消費電力は、1.0~1.5kW前後でしょう。

他の家電製品に比べると、消費電力量は多めに感じますが、電気料金プランなどを工夫することでトータルの光熱費を安く済ませられます。

 

エコキュートの1か月の電気代目安

エコキュートの1ヶ月の電気代の目安は、使用量や時期・地域などによって異なるでしょう。

特に、島国の日本は地域によって気候環境が大きく異なります。
そのため、給湯回数や消費電力量によって、電気代が1000~3000円と幅が広いです。

パナソニックの調査によると、電気代の目安は以下のようになります。

 

<1ヶ月あたりの電気代(税込)>

  • 北海道電力エリア:約2700円
  • 東北電力エリア:約1800円
  • 北陸電力エリア:約1700円
  • 東京電力エナジーパートナーエリア:約2000円
  • 中部電力エリア:約2000円
  • 関西電力エリア:約1700円
  • 中国電力エリア:約1900円
  • 四国電力エリア:約2400円
  • 九州電力エリア:約1500円
  • 沖縄電力エリア:約900円

 

参考:https://sumai.panasonic.jp/hp/2point/2_3.html

 

上記の通り、北海道などの寒冷な地域では電気代がやや高くなる一方、九州や沖縄などの温暖な地域では大幅にコストカットされています。

エコキュートの電気代が高くなる原因

エコキュートを使用しているのに電気代が高いと感じる場合は原因を調べてみましょう。
プランや沸き増しの時間帯を変更するだけで電気代をカットできるかもしれません。

電気代が高くなる原因は主に次の3つです。 

  1. 電気料金プラン
  2. 日中の沸き増しが多い
  3. 節約機能の利用

 

ひとつひとつチェックして、電気代を下げる対策を講じましょう。 

 

適切な電気料金プランになっていない

エコキュートは一気にお湯を作り貯めておく仕組みです。
結果としてお湯を沸かすときに一番電力を消費しますが、一般的に昼と夜の電気代は2~3倍もの開きがあります。そのため安い夜間電力を利用できるような電気料金プランにしましょう。

また電気代節約のポイントは、エコキュートに貯めているお湯を日中に使用し、夜間の沸き増しまでの間に湯を切らさないことです。

 

日中の沸き増しが多い

夜間電力を安く設定している場合、日中の電力の差が大きいと紹介しました。

さらにピークシフトプランを契約している場合は、夜間に比べ約5倍も高い場合があります。

もし電気代が一番高いピークタイムに沸き増しを行えば、約2~5倍高い電気代となるでしょう。
日中に湯切れをおこさないことが電気代節約のためには重要です。

また日中の電気代が高いプランになっていると、エアコンや乾燥機の使用も関係しています。
エコキュートでの沸き増しを日中行わないよう湯切れに気をつけるとともに、ほかの家電の使用状態もチェックしてみましょう。

 

節約機能を使っていない

エコキュートの機種により異なりますが、おすすめ省エネモードが設定されています。

まずは省エネモードに設定しましょう。

一方で省エネモードにして日中にお湯が足らなくなれば本末転倒です。
お湯が少なくてすむ夏に省エネモードに切り替えるなど使い分けをしましょう。

また、タンクの湯量が少なくなった場合に自動的に沸き増しする「自動沸き増し機能」があるエコキュートならば、昼間に自動沸き上げをしないよう止めておくと電気代の節約につながります。

 

エコキュートの電気代を安くする、節約する方法

エコキュートの電気代は、使い方によってさらに節約できる可能性があります。
ここでは、電気代を少しでも安く抑える方法を見ていきます。

 

家庭やライフスタイルに合ったエコキュートを選ぶ

エコキュートは家族の人数や使用量に合ったタイプを選びましょう。

貯湯タンクは、沸かしたお湯を貯めて保存しておく場所です。
貯湯タンクのお湯がなくなった際には、再びお湯を沸き上げるため、電力と時間を消費します。

お湯の使用量や家族の人数に合わない小さな容量を選ぶと、すぐに湯切れし、その都度沸き増ししなくてはなりません。
反対に大きすぎると、無駄な電気代・ランニングコストがかかってしまいます。

家族が2~3人の場合は320L、3~5人の場合は370L、4~7人の場合は460Lが目安です。

関連記事>>エコキュートのタンク容量・サイズの選び方

 

電気料金プランを見直す

エコキュートは、夜間にお湯を沸かし貯めておくため、夜間電気代が安い料金プランを契約するケースが多いでしょう。

その場合、夜間の電気代は安い一方、日中の電気代は高くなる点に要注意です。
家庭によっては日中の沸き増しが多かったり、エアコン利用量が多かったりする場合もあります。

家庭のライフスタイルや電気を多く使用する時間帯を考え、電気料金プランを見直してみましょう。

 

湯切れを避ける

電気代を抑えるためには、できる限りお湯を沸かす回数を減らすことが大事です。

お湯が必要な時には、電気代が安い時間帯に多めにお湯を沸かしておきましょう。

 

モードを切り替える

一般的にお湯の使用量が減る夏場は、エコキュートを省エネモードにすることで、沸かすお湯の量を減らせます。

反対に冬場は、省エネモードにするとお湯が足りなくなり、沸き増しが必要になるケースもあるため、機能をオフにしておきましょう。

 

エコキュートの節約設定を活かす

多くのエコキュートには、電気代が高い時間帯の沸き上げを避ける「ピークカット設定」が存在します。

また、自動沸き増し設定をオフにすることで、不必要なお湯の沸き増しを防げるでしょう。
フルオートタイプのエコキュートには、自動保温設定が備わっているのが通常です。
保温時間は2~3時間での初期設定が多いですが、必要ない場合はオフにするか設定時間を短くしましょう。

また、保温や追い焚きよりも、足し湯や沸き直しを行った方が電気代が安くなるケースもあります。
長期の外出や留守の際には、エコキュートを休止モードにすることで、電気代を大幅に節約できるでしょう。

 

太陽光発電とセットで使う

太陽光発電とエコキュートは相性が良いと言われます。

なぜなら、太陽光で発電した電力をエコキュートの稼働エネルギーとして利用できるからです。
電気料金プランを気にせず、昼間・夜間かかわらずお湯を沸かしやすくなる点が魅力的でしょう。

 

エコキュートの交換・買い替えにかかる費用相場

この記事では、エコキュートを買い替え、交換の費用相場や注意点、選び方を解説しております。

エコキュートは、電気やガスの消費を削減し、コストを抑えながらお湯を作るため、エコフレンドリーかつ経済的な点で人気を集めています。
エコキュートの購入・交換を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

エコキュートの交換・買い替えにかかる費用相場

 

工夫しながらエコキュートで電気代を大幅カット!

いかがでしたでしょうか。

今回は、エコキュートの消費電力量や電気代を安く抑えるポイントを解説しました。
地球に優しく、コストを抑えやすい点がエコキュートの魅力です。

エコキュートを導入して、環境に配慮しながらお得に暮らしてみてはいかがでしょうか。

 

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