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冷房時の節電についてのアイデア②

冷房時の節電についてのアイデア②

 

3.温度ムラの解消

このコーナーで何度か説明していますが、物質には温度が高いと上昇し、低いと下降する性質があります。

エアコン運転時、エアコンの風を直接体に当てようと、風向きを下向きにすると、お部屋の下の方ばかり温度が下がり、上の方の温度は高いままといった状態になります。

エアコンは吸い込んだ空気の温度と設定温度の差で室内の状況を判断します。下の方の空気の温度が下がっていても、上の方の空気の温度が高いままだと、エアコンはまだ設定温度に達していないと判断し、空気を冷やす運転を継続します。しかも、同じ環境に居続けると十分室温が下がっている、場合によっては下がりすぎているにもかかわらず、そのことに気付かない場合があります。その結果、余分な冷房運転をさせることになり、消費電力が上がってしまう場合があります。

サーキュレーターや扇風機を併用し、室内の空気を循環させ、室内の空気全体の温度を一定にするようにしましょう。

 

4.風量の調整

冷房運転時に風量の調整をうまく使いましょう。

風量を弱くして消費電力を少なくしようというものではありません。

エアコンの消費電力の大半は室外機の圧縮機で消費されます。風量の強弱はエアコンの消費電力に大きな影響を与えるものではありません。

冷房運転を開始してすぐの頃、エアコンは一生懸命に室内を冷やそうとします。室外機の圧縮機は能力を必要最大限に発揮しようとします。この時にエアコンの風量が「弱」だと室内に冷気が行き渡らず、室内の温度が下がるのに時間がかかります。よって運転直後は出来るだけ風量を強くして室内に冷気を十分に行き渡るようにし、早めに室温が下がるようにします。

その後は室内の温度変化により十分冷えていれば「弱」、室温が上がってくれば「強」、というように変化をつけるのが理想的です。ただし、いちいち風量設定を変えるのは面倒だという方も多いでしょうから、ご利用のエアコンの風量設定に「自動」があれば、「自動」の設定をお勧めします。(自動設定の場合、室温の状況によってエアコンが風量を適宜変更してくれます。)

このように風量の強弱をコントロールすることにより室温を早く下げ、エアコンの圧縮機の消費電力を下げることによって節電につながります。

 

次回は室外機の対策や室内の環境、運転の方法などについて説明いたします。

 

 

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冷房時の節電についてのアイデア①

冷房時の節電についてのアイデア①

 

電力供給がひっ迫していた時期に節電対策として設定温度を〇度以上にしましょう、というような案内がされていた時期がありました。確かに設定温度を上げると節電につながります。

ただし、ご承知のように室内で冷房をしていても、熱中症にかかるような事例もあり、あまり設定温度を上げすぎるのもいかがなものかと思われます。

 

今回はエアコンの使用方法、使用時の工夫などで節電につながる方法を2回に分けてご紹介いたします。

なお、こちらもダイキンさんのHPに掲載されている資料を参考にいたしました。

 

1.エアコンのお手入れ(フィルター、熱交換器)

こまめなエアコンのお手入れはニオイ、衛生面、水漏れの防止以外に節電にも役立ちます。

どの部分でのお手入れが節電に役立つのでしょうか?

①エアフィルターのお手入れ

エアコンの運転は室内の空気を吸い込み、冷やし、吹き出します。エアフィルターが目詰まりを起こすと吸い込める空気の量が減り、結果的に一度に冷やす空気の量が減ります。室温を下げる効率が悪くなりますので、それだけ電力を必要とすることになります。定期的に(二週間に一度くらい)エアフィルターのお掃除をして空気の流れをよくしてみましょう。

②熱交換のお手入れ

熱交換器については何度か説明しています。ここで空気を冷やす働きをしていますが、ここに汚れが溜まると熱交換器での空気の流れが悪くなる、冷たい冷媒と温かい空気の熱交換の効率が悪くなる、などの影響が出て、電力を必要とすることになります。熱交換器の汚れはそれほど頻繁に発生するわけではありません。冷えが悪くなってきた、臭いが気になるようになってきた等、汚れが原因か?と思われるようなことがあった時にご検討ください。

 

2.体感温度

エアコンの設定温度を下げずに涼しく感じる方法があります。室内で何もせずにいるよりも、扇子やうちわであおぐ方が涼しく感じますね。人間の体は同じ温度にあっても風が当たることによってより涼しく感じることがあります。

扇風機を併用することによって体感温度を下げ、設定温度を下げないことによって消費電力を抑えることが出来ます。

ただし、あまりに直接風が当たりすぎるような状態だったり、就寝時に直接当てたりすると体温が下がりすぎる場合もあります。一旦壁に当てて跳ね返りの風を当てるようにするなどの工夫をしてみましょう。

 

外壁塗装おすすめの季節

外壁塗装のおすすめの季節は? 外壁塗装に適した時期は?

 

家の外壁は、どうしても痛んで劣化していきます。

塗料の剥がれやヒビ割れ・キズなどができる前に塗り直しをするのが一番理想ですが、

大切なお家の外壁塗装は決して安い金額では工事できません・・・。

どうせなら 工事に適した時期に行いたいものです。

では、外壁塗装を行うにあたってちょうどよい季節はあるのでしょうか? 

弊社では塗装工事を施工されるうえでの工事代金や、ご相談を無料で賜っております。

 

外壁塗装をなるべくさけたほうが良い気候条件とは?

長く住み続けると外壁の塗膜が少しずつ剥がれたり、傷んだり、劣化ていきます。

だんだんと汚れたり、色あせた我が家を見て、

「きれいに塗り替えようかしら・・・」 と、お考えではないでしょうか?

外壁塗装は家の見た目の美しさを保つだけでなく、家を保護して長くもたせる効果もあるので、定期的に塗り替えまたは、張り替えの必要がないか確認しておいたほうが良いです。

 

塗装工事を行うにあたり、より良い季節や時期はあるのでしょうか? 

まずは、外壁塗装を施工するのにやめておいたほうがいい気候条件を考えてみましょう。

塗料は、一般的な統計ですが、「気温5℃以下、湿度85%以上」になると、なかなか乾かず、けっして良い状態となりません。

 

つまり、湿度が高い雨の日や、冬の寒い日、雪の降る季節などは、塗装工事を行うことができません。

悪天候の状態で 無理やりに塗装を行うと、仕上がりがものすごく悪くなったり、

乾燥ができていないうちに、工期にあわせて急いで重ね塗りをすることで 後々塗装が剥がれたり、部分的に塗装が浮いたりする場合があります。

何のための 塗り直しなのか わかりません・・・

 

塗料をきれいに、ベストな状態で塗るためには、気温と天気、湿度が良好な季節に工事を行うことが最も大切です。

 

外壁塗装を行う場合の季節や時期的は?

外壁塗装に最も適した季節になると、気温が温かく空気がある程度一定して乾燥している季節が好ましいと考えます。

「気温5℃以下、湿度85%以上」という、だいたい一定した天候や気温の条件さえあえば、一年中いつでも外壁の塗装工事は施工することができます。

 

ご家族の大切なお家の外壁塗装です。

各季節ごとのメリット・デメリットを考えたうえで、信頼できる業者様と塗装に適したよりよいタイミングを選んで素敵な外壁リフォームが完成するといいですね!

 

 

 

吐出管温度エラー

吐出管温度異常:圧縮機から出た冷媒の温度が高すぎる

 

説明

吐出管温度異常という名前ですが、吐出管という管自体の温度が高いわけではありません。

冷媒の温度を上げるため圧縮機で冷媒の圧力を上げますが、圧縮機から出てきた冷媒の温度が何らかの理由により上がりすぎているエラー。原因として多岐にわたる内容が考えられます。エコキュートの場合、沸き上げの際にお湯にするための水の供給量が少ないことによって起こる場合があり、配管のつぶれ、つまり、凍結、水漏れなどが具体例として考えられます。また、冷媒量の不足によっても起こりえます。

エコキュートの運転が適正に行われているかの判断はいろいろありますが、以前説明しました高圧圧力、吐出管温度といった冷媒の状態も見て判断を行っています(表現が適切か分かりませんが、人間の健康状態を体温や血圧で管理するのと似ているかもしれません)。これ以外に熱交換前のお水の温度、熱交換後のお湯の温度、外気温なども見て判断します。

(用語)

圧縮機:冷媒の温度を上げる目的で冷媒の圧力を上げる働きをする部品。エアコンにも搭載されていて、水や空気を温めたり冷やしたりする際に最も重要な部品。心臓部などと表現されることもあります。

 

対策

このエラーが出た場合、ユーザー様で対応いただけることはあまりありません。漏電遮断器の入切で改善するか確認します。

冬期の配管凍結が考えられる場合は、配管の凍結箇所にタオルをかぶせ、その上からぬるま湯をかける(熱湯は配管を傷めるので厳禁です)などの対応をします

凍結も考えられない、漏電遮断器の入切でも改善しないような場合、まず目に見える部分から水漏れをしていないか確認します。水漏れを起こしている場合、設置した工事店に相談します。水漏れも確認出来ない場合は機械を設置した工事店、お買い求めの販売店、若しくはメーカーに対応を相談します。

機械本体の不具合で圧縮機や冷媒系統の不具合が原因の場合も考えられます。圧縮機や冷媒系統はメーカーの保証期間が通常の部品よりも長い場合がありますが、保証期間を過ぎていると修理費用が非常に高額になることがあります。ただし、機械本体の不具合の場合の不具合箇所の特定にはメーカーによる点検が必要です。

 

エラーコードの例

ダイキン    F3(エフ・サン)

日立      HE19(エイチ・イー・ジュウキュウ)

パナソニック  F20(エフ・ニジュウ)

他のメーカーは機種によりエラーコードが異なる場合があります。

 

外壁塗装の季節選び

外壁塗装の季節選び

 

外壁塗装を行うとき、いつどの季節に、塗装工事をはじめるかは 大切な検討事項のひとつです。

季節や気候によって塗装代金・工事代金などに大幅に違いが生じるかどうか考えてみましょう。

そのうえ、時期的に天候が不安定で崩れやすいタイミングを選んでしまうと、工事の期間が延びてしまう場合も考えられます。

お天気の具合は重要です。

 

気温や季節に重点を置いて工事する場合、統計的に外壁塗装のベストシーズンは春・秋となっております。

雨の多い梅雨時期はなるべく避けたほうがよいと言われています。

それでも 春や秋のようなあたたかい安定した季節に塗装工事をはじめても、全体的なデメリットはゼロになるとはかぎりません。

そうした場合・・・結局は いったいいつ・どのタイミングでどの季節で塗装工事を行えば良いのでしょうか・・・。

 

塗装に適し・時期・天候を考えると、気温が一定以上で、あたたかく空気が乾燥している季節がもっとも良いと言えるでしょう。

 

ところが・・・春や秋のお天気続きの季節だからといって、絶対に間違いなく塗装の仕上がりが良くなるという訳ではありません。

長い雨や、豪雨・その他の悪天候も充分に考えられます。

 

信頼をける業者であれば、たとえ予期せぬ雨が続いても、しっかりと状態を確認して、その後下地が乾いてから塗り直しをします。

工事完了後の 塗装むらや塗り残し、その他のトラブルが生じた場合も、最後まで責任を持ってきちんと対応してくれます。

 

お客様にとって、外壁塗装工事をするうえで一番大切なのは、季節や天候選びよりも、信頼できる業者選びなのです。

 

良心的な業者を選べば、塗装工事の時期についてあれこれ考える必要もありません。

お互いが、時期やご家庭のご都合、日ごろの必要な情報を提供し、そのあと負担のない工事期間を予定して、工事のスケジュールを組むことになります。

 

塗装工事の時期に限らず、不安に思うことや疑問点・要望があれば、業者はその内容についても

きちんと説明をしてくれますので、どんな小さなことでもまめに相談されることをおすすめします。

 

なかには依頼者様への工事説明を怠る業者や、見積もりをろくに作成しないで、適当に話をすすめる業者も存在します。

悪質な業者と契約を交わしてしまうと、突然の天候不良やご家族のご都合にも適切に対応してもらえないどころか、大切な塗装工事の仕上がりに影響を及ぼすことになります。

 

外壁塗装に適した天候状態・季節だけでなく、一般的なおおよその知識を身につけておくことで、快く対応してくれる優良な業者を選ぶことが大切です。

 

大切なお家の外壁塗装です。すてきなお家にリフォームできますよう 季節ごとのメリット・デメリットを知ったうえで、丁寧で信頼できる業者と適したタイミングを選んでください!

 

 

 

 

 

エアコンからの水漏れ その3

エアコンからの水漏れ その3

 

前回、ご案内しました通り、今回は暖房時の水漏れについて説明します。

 

 

(1)室内機からの水漏れ

冷房運転時に室外機からの水漏れがほとんどないように暖房運転時には室内機からの水漏れはほとんどありません。

エアコンの水漏れの仕組みでご説明しました通り、水漏れには高温の空気と低温の冷媒が近接することにより発生する結露水が大きく関係します。

冷房運転と暖房運転では冷媒のサイクルが真逆になり、暖房運転の際の室内機内部は高温、室外機側は低温になります。暖房運転時、室内の空気が低温(低湿)、冷媒が高温ですので、結露水自体が発生しないのです。室内機で結露水が発生しませんので、この水が漏れるということはまずないと言えます。

 

(2)室外機からの水漏れ

次に室外機からの水漏れについてですが、暖房運転時は室外機に結露水が発生します。

ただし、暖房運転する冬は空気が非常に乾燥します。冷媒の温度は外気温より低くなりますから、結露はするものの冷房運転の時よりも結露する水の量はそれほど多くありません。また、結露したとしても外気が低いために熱交換器に霜状になって張り付くことが多くなります。

このままの状態で運転を続けると暖房運転の効率に影響しますので、暖房運転時には除霜(デフロスト)運転というのが入ることがあります。

暖房運転の際に暖房の風が止まり、室内機の周囲がひんやりとしたように感じたことはないでしょうか?

この仕組みを説明しますと、室外機の熱交換器についた霜を溶かすために室外機の熱交換器に熱い冷媒を送っているのです。つまりは冷房運転のサイクルになっています。(室内機のファンは回りませんので風は出ませんが室内機に冷たい冷媒が送られますので、室内機の周囲が冷たく感じられるのです。)これを除霜(デフロスト)運転と言います。

冷媒の温度によっては霜を融かすと外気温によっては水にならず湯気のようになって空中に放出されることがあります。(暖房運転時に室外機から煙が出ているという相談を耳にすることがありますが、ほとんどの場合、霜が融けた時の湯気と思われます。)

湯気にならなかった水は結露水として冷房時の室内機と同様に排水として処理されますが、その問題で室外機から水漏れを起こす場合があります。

 

室外機からの結露水の排水の仕組みについて説明します。室内機と同様に室外機の底に結露水が溜まります。室外機の底には結露水の排水用の穴が開いており、その穴から排水されます。

室内機の結露水の排水にドレンホースは必須ですが、室外機の場合は必須ではありません。逆に環境によってはドレンホースの接続がお勧めできない場合もあります。

では、次にドレンホースを接続している場合、接続していない場合、それぞれの水漏れについてご説明いたします。

 

ⅰ)ドレンホースを接続している場合

①室外機内部の汚れの堆積

室外機にドレンホースを接続する場合、結露水の排水用の穴にソケットを差し込み、ソケットにドレンホースをつなぎます。

室外機は当然のように室外に置いていますので、ゴミ、枯れ葉、などが入り込み、室外機の底の穴をふさいでしまう場合があります。この時想定された経路を通ることが出来なくなった結露水が漏れ出ることがあります。

 

②ドレンホースの問題

室外機の底にゴミなどが溜まらなかったとしても、ホースにまでゴミが入り込み、ホース自体を詰まらせ結果的に水漏れになる場合があります。また、環境によってはドレンホースを接続しない、と説明しましたが、ここでも問題になるのは外気温です。

外気温がかなり低下する地域でドレンホースを接続すると、ドレンホースの内部で結露水が凍結、その後結露水の行き場がなくなり、室外機から水漏れを起こす場合があります。

この他にドレンホースが外れかかっているような場合、ドレンホースがつぶれてしまっているような場合が考えられます。

いずれにしても対応については販売店や工事店に相談されることをお勧めします。

 

(参考)室外機の底に水がたまった場合の機械への影響

室外機にはエアコンの心臓部と言われる圧縮機(コンプレッサー)という非常に重要な部品があります。エアコンの消費電力のほとんどはこの圧縮機(コンプレッサー)で消費されます。そのような部品がある室外機の底に水が溜まって問題がないのでしょうか?

答えは構造上問題がないようにしている、ということになります。

全てのメーカーで同じ対応をしているか不明ですが、室外機の底の部分を一段高くして、そこに圧縮機を設置します。さらにドレン排水用の穴以外にも排水できる箇所を設け、圧縮機が水につかる前にその穴から排水されるようにしていると聞いたことがあります。

 

ⅱ)ドレンホースを接続していない場合

①室外機の底から水が漏れている場合

これは正常と言わざるを得ません。室外機の底には排水用の穴が開いていますが、設置環境などの状況に応じてドレンホースを接続していない場合、排水用の穴からドレン水が垂れる、ということになります。

見栄えの問題などがありますので、水漏れを改善させたい場合は販売店、工事店にご相談されることをお勧めしますが、やはり環境によってドレンホースの接続が好ましくないとの判断になる場合があります。

 

 

このように暖房運転時の水漏れに関しては機械の不具合よりも汚れや施工上の問題がほとんどです。

ドレンホースを接続しているにも関わらず、ドレンホースの先端からではなく、室外機の底から水が漏れているような場合は何らかの原因がありますので、販売店や工事店に相談されることをお勧めします。(汚れの堆積などの場合はメーカーが対応される場合もあるかもしれませんが、ドレンホースの問題の場合、施工上の問題となりますので、メーカーでは対応されない可能性が高いです。)

エアコンからの水漏れ その2

エアコンからの水漏れ その2

 

今回は冷房運転での水漏れについて説明します。

 

 

前回のエアコンから水が出る仕組みで説明しました通り、冷房運転時、室内機の内部で水が発生します。

発生した水をそのままにしておくことは出来ませんので、一旦エアコンの内部の底にたまり、穴を通って室内機に接続されたホース(ドレンホース)を用いて室外に排水するのが一般的です。

この室外へ排水する仕組みがうまく行かず、行き場を失った水が漏れてくる場合があります。

排水がうまく行かなくなるのにはどのような原因があるのでしょうか?

 

①室内機内部の汚れの堆積

エアコンにはエアフィルターが付いており、吸い込んだ空気のホコリなどの汚れはエアフィルターで取るようになっています。ただし、ホコリの大きさも大小様々で、小さいものになるとエアフィルターの網の目を通り越し、エアコン内部にたまることがあります。

長年エアコンを使用するとこのホコリがたまり、発生したドレン水で濡れることによりヘドロ状に変化、エアコン本体の底にあるドレン水を逃がすための穴をふさいでしまう場合があります。

これにより、行き場を失ったドレン水が漏れ出てくるのです。

 

②排水ホースの問題

ドレン水を排水するためのホース(ドレンホース)の問題で水漏れをする場合があります。

ドレン水の排水は水の高いところから低いところに流れていく性質を利用します(基本的には)。ドレンホースは根本(室内機側)から先端(排水側)まで下りになっている必要がありますが、下りになっていない、又は下りにはなっているが途中でホースがつぶれている、ドレンホースの内部で詰まっている等でドレン水の排水が阻害され、室内機の中で行き場を失ったドレン水が漏れ出ることがあります。

 

上記の二つの場合、いずれもユーザー様での対処は困難です(ドレンホースに何かが当たって下りになっていない、つぶれているなどの場合は是正できるかもしれません)ので、専門の業者による対応が必要になります。

①の場合はエアコンクリーニングの業者、②の場合はエアコンの施工業者による対応です(エアコン内部の洗浄剤が市販されていますが、これらの使用可否はエアコンのメーカーにご確認ください。メーカーによっては市販の洗浄剤の使用を禁止しているところもあるようです)。

 

(参考)

ドレン水の排水がうまく行っていないケースの説明は基本的に壁掛エアコンなどで自然な下り勾配を利用して排水する場合を想定し、説明しています。

天井埋め込みカセット型のエアコンなどのエアコンでポンプを使用してドレン水を排水するもの、壁掛けエアコンであっても自然な下り勾配を取ることが出来ず、ポンプを別途設置し、ポンプの力でドレン水を排水するような場合は上記以外にポンプ周辺機器の不具合による場合もあります。

 

③熱交換器の汚れ

①では室内機の内部に汚れが堆積し、排水用の穴が詰まることで水漏れが発生する状態を説明しました。

これ以外に室内機の熱交換器自体が汚れることによって水漏れが発生することがあります。

熱交換器は結露したドレン水が熱交換器を伝ってエアコンの底に落ちるような形状をしています。ところが、熱交換器の一部に汚れが付着することにより、ドレン水が汚れの付着した部分にとどまり、そこにエアコンの風が当たることによって水が下に落ちずに前に飛ぶことがあります。

これによって風の吹き出し口から水が出るという現象になる場合があります。

この場合も熱交換器のお手入れはお客様では困難ですので、エアコンクリーニングの業者による対応が必要になります。

 

④エアフィルターの詰まり

吸い込み口側のエアフィルターで取り切れなかったホコリは、熱交換器についたり、室内機の底にたまったりすると前述しました。そうならなかったホコリは、吹き出し口側のエアフィルターに詰まってしまう場合があります。ホコリが詰まってしまった箇所に冷たい空気が当たることにより、エアフィルターで結露が発生、吹き出す風に乗って水滴が飛ぶような場合があります。

この場合はエアフィルターの手入れをすることによって改善する場合があります。

 

⑤ガス漏れが原因の場合

エアコンのガス漏れ、という言葉をお聞きになったことがある方もいらっしゃると思います。

エアコンのガス漏れ?エアコンのガスとは?と思われるかもしれませんが、冷媒が漏れる現象です。

根本的な原因までは存じ上げませんが、熱交換器などの破損により冷媒ガスが外に漏れる場合があります。

冷媒が漏れた場合、冷媒と熱交換される前の室内の空気とが直接触れ、二つの気体の温度差により室内の空気中の水分が発生、これも風に乗る形で吹き出し口から飛んでくる場合があります。

この場合、熱交換器の破損が原因であれば、熱交換器の交換が必要となり、メーカーや販売店、工事店での対応が必要となります。

 

この他にも考えられる原因はあるかもしれませんが、水漏れ時にフィルターの清掃をしても改善しない場合は、エアコンクリーニングの依頼又は販売店、工事店、メーカーに相談が必要となります。

 

(2)室外機からの水漏れ

基本的に冷房運転時、室外機から水漏れをすることはまずありません。

室外機から水漏れをしている、とお問い合わせを受けることはありますが、実際には室外機からの水漏れではない場合がほとんどです。前述のドレンホースは冷媒配管とひとまとめにして、壁に開けた穴を通して室外に出します。冷媒配管は室内機と室外機をつなぐ21対の配管です。ドレン水の排水に適切な箇所がない場合、ドレンホースを室外機近くまで伸ばし、そこから排水させる場合があります。この排水が排水口に流れる前やうまく流れていない場合に室外機から水漏れを起こしていると思われる場合があるようです。

排水がドレンホースの先端から出ている場合、それ自体は問題ではありませんが、排水の場所に問題がある場合は販売店や工事店に相談が必要となります。

 

以上、冷房運転時の水漏れについて説明いたしました。

室内機からの水漏れを確認された場合、運転を停止させ、フィルターの清掃で改善するか確認し、改善しない場合はそのまま使用せずにクリーニング業者、販売店、工事店、メーカーに相談しましょう。

 

次回は暖房運転時の水漏れについて説明します。

 

給湯温度が高温だと検知したエラー

湯はり温度の高温検知:浴槽への出湯温度が高いと検知している

 

説明

エコキュートは深夜の時間帯にお湯を沸き上げますが、タンク内には高温のお湯を沸き上げます。タンク内の高温のお湯に水道管の低温の水を混ぜることによってリモコンで設定した温度のお湯を湯はりします。

 

湯はりの温度は温度センサーで検知し、設定温度と同じであるかの確認をしますが、何らかの事情で湯はりの温度が高温を検知したときに表示されるエラーです。このエラーが表示されている間は自動湯はり、ふろ自動が出来なくなる場合が多いです(いわゆるフルオート、オートの機械のみで出るエラーです。給湯専用の場合は基本的に出ません。また、浴槽への湯はりのエラーですのでカランやシャワーへの給湯は問題がない可能性が高いと思われます)。

 

(用語)

フルオート:自動湯はり、ふろ自動(湯はり後、一定時間、お湯の温度、お湯の量を保持する機能のある機械

オート:自動湯はりの機能のある機械

給湯専用:カラン、シャワーからのみお湯が供給される機械

 

対策

上の説明の通り、給湯の温度が高温であると検知したエラーですので、基本的には速やかに工事店、販売店、メーカーへのご相談をお勧めします(火傷などの恐れがあります)。どうしてもお湯を使用する必要がある場合、ご使用の機械の取扱説明書にエラー表示の際のリセット方法が記載されていればその方法にしたがってエラーをリセットします(記載がない場合は漏電遮断器、ブレーカーを落とし、1分間ほど放置し入れ直します)。

 

その後、自動湯はりを改めて実施していただき、適切な温度のお湯が出ているか確認して下さい。ただし、かなり高温のお湯が出る可能性がありますので、直接お湯に触れるのではなく、耐熱性のある容器でお湯を受けて温度を確認して下さい(火傷の防止のため)。自動湯はりを行うとエラーが再表示する、又はエラーは表示しないが高温のお湯が出てくる場合はふろ自動の使用をお控えいただき、機械を設置した工事店、お買い求めの販売店、若しくはメーカーに対応を相談します。

 

原因としては湯はりをする際のお湯の温度を検知している温度センサーや適切な湯温にするための弁、それらをコントロールしている基板の不具合などの可能性があります。フルオートの機械の場合、追い炊きの湯温管理も同じ温度センサーで行っている場合があり、エラーがリセットされた後も不具合が継続していれば湯はり口から熱いお湯が出てくる恐れもありますので、繰り返しになりますが、工事店、販売店、メーカーへのご相談をお勧めします

 

エラーコードの例

ダイキン    C15(シー・イチ・ゴ)

日立      Er26(イー・アール・ニ・ロク)

Er56(イー・アール・ゴ・ロク)

パナソニック H88(エイチ・ハチ・ハチ)

 

他のメーカーは機種によりエラーコードが異なる場合があります。

ファンロック

ファン異常について

熱交換について先日説明しましたが、冷たい冷媒に外気の熱を取り込む効率を上げるためにファンを回すのですが、そのファンが回っていないというエラーです。

外的な要因でファンを回すことが出来ない場合やファンモーター、基板などの故障でファンが回らない場合があります。

ヒートポンプユニットのファンが回転しないファンロック

説明

エコキュートは大気の熱を利用してお湯を沸かすシステムですが、大気熱を冷媒ん位移す際にヒートポンプユニットのファンを回し熱交換を行います。

ファンロックとは何らかの事情によりファンを回すべき時に回転させるモーターが回転しないエラーです。原因として想定されるのはファンに異物が挟まっている、気温の低い時期にファンの機構部分が凍結しているなどが考えられます(最近の機械では外気温が一定温度以下になると凍結防止のためにファンを回す機能のあるものが多く、凍結に至る可能性は低いと思われます。

(用語)

ヒートポンプユニット·エコキュートの機械の内、エアコンの室外機と同じような形状をした機械。ここで冷媒の圧力、温度を上げ、タンクから供給された水をお湯にする働きをします。

熱交換:物質の性質として温度の異なる二つの物質が近接するとき、温度の高いほうの物質から温度の低いほうの物質に熱量が移動します。今性質を利用し温度の高い物質から低い物質に熱量を移動させ、温度を変化させること

対策外見的にエラーの原因が特定できる場合は、エコキュートの漏電遮断器を落とし、原因を除去、漏電遮断器を「入れ直し、正常な動作を行うか確認します。

凍結の場合、室外機にぬるま湯をかけるなどの方法がありますが、凍結を早く解消させようと高温のお湯をかけると部品を傷める可能性がありますので避けてください。

異物が挟まっている場合、除去すると動作するようになるかもしれませんが、異物の影響でファンモーターが故障している可能性もありますので極力メーカーに点検を依頼することをお勧めします。また、外見的にエラーの原因が特定できない場合は、漏電遮断器を落とし、1分ほど放置したのちに入れ直し、正常に動作するか確認します。

正常に動作するようであれば一時的な誤作動、誤検知の可能性もありますので、様子を見ながら使用します。漏電遮断器の入切で改善しない場合は、機械を設置した工事店、お買い求めの販売店、若しくはメーカーに対応を相談します。

エラーコードの例

ダイキン   E7 (イーナナ)

日立   HEI 5 (エイチ·イー·イチ·ゴ)

パナソニック   F15(エフ·イチ·ゴ)

他のメーカーは機種によりエラーコードが異なる場合があります。

 

 

エアコンからの水漏れ その1

エアコンからの水漏れ その1

 

今回はエアコン運転時に水が漏れる場合について説明いたします。

「水漏れ」と言っても、暖房運転中なのか、冷房運転中なのか、室内機から漏れるのか、室外機から漏れるのか、いろいろです。

それぞれの場面での水漏れについて順番にご説明いたします。

 

【エアコンで水が出る理由】

そもそもエアコンで水が出るのはなぜでしょう?

ご存知の方も多いと思いますが、エアコンの運転時にはドレン水(結露水)というものが出ます。

 

ドレン水、結露水というのを説明しますと、室温の高い部屋に氷水の入ったコップを置いておくとコップの周りに水滴が付きます。これがドレン水、結露水です。

 

冷房運転でのサイクルで説明します。

エコキュートのエラー説明の項目で「熱交換」について説明しましたが、改めて簡単に説明しますと温度の異なる二つの物質は直接混ざらない状態でも、近接することで温度の高いほうから低いほうへ熱量が移動し、結果的に温度の高い物質の温度が下がり、温度の低い物質の温度が上がる、というものです。

エアコンもこの熱交換を利用しています。

エコキュートと同様にエアコンにも冷媒が充填されています。

冷房運転時、冷えた冷媒が室内機に送られ、室内の温かい空気と熱交換を行い、温度の下がった空気を室内に戻し室温を下げる、というのが冷房運転の基本です。

冷房運転時の熱交換は室内機の熱交換器で行われ、熱交換器の中に冷たい冷媒、熱交換器の周りを室内の温かい空気が囲みます。

この状況は上で説明しました室温の高い部屋に氷水の入ったコップを置くのと同じような状況です。コップの周囲の空気の温度が下がり、コップに水滴がつくのと同じように、熱交換器に結露する現象が起こります。(室温が高いだけではなく、夏場は湿度も高い状態です。室内の空気の湿気が結露します。)

 

結露について簡単に説明します。空気中に含まれる水分の量は温度によって上下します。温度が高いと含むことの出来る水分量が多くなり、温度が低いと含むことの出来る水分の量が少なくなります。(余談ですが、湿度というのはその時の温度で含むことの出来る水分の最大量に対する実際の水分量の割合を示します。(これは相対湿度と言い、絶対湿度というのもあるのですが、絶対湿度はややこしすぎますので割愛します。))空気の温度が下がることにより、空気中に含むことの出来る水分量が減り、含むことの出来なくなった水分が発露するのが結露です。

 

室内に置かれた氷水の入ったコップはコップの周囲の空気の温度をある程度下げるだけですが、エアコンの場合、広い室内全体の温度を場合によっては10度近く下げようとします。その分熱交換の量が多くなり、発生する水の量も多くなります。コップの場合はコップに水滴がつく程度で済みますが、エアコンの場合は相当な量の水が発生することになるのです。

上記は冷房運転での説明です。暖房運転の時に水が出るのか?については暖房運転での水漏れの具体的な説明の項目で改めて説明いたします。

 

上のような仕組みでエアコン運転中に水が発生し、これが何らかの原因で正規のルートを通らずに漏れ出て、水漏れになる場合があります。

 

次回以降、冷房運転時、暖房運転時それぞれの水漏れについて説明します。