電力供給がひっ迫していた時期に節電対策として設定温度を〇度以上にしましょう、というような案内がされていた時期がありました。確かに設定温度を上げると節電につながります。
ただし、ご承知のように室内で冷房をしていても、熱中症にかかるような事例もあり、あまり設定温度を上げすぎるのもいかがなものかと思われます。
今回はエアコンの使用方法、使用時の工夫などで節電につながる方法を2回に分けてご紹介いたします。
なお、こちらもダイキンさんのHPに掲載されている資料を参考にいたしました。
1.エアコンのお手入れ(フィルター、熱交換器)
こまめなエアコンのお手入れはニオイ、衛生面、水漏れの防止以外に節電にも役立ちます。
どの部分でのお手入れが節電に役立つのでしょうか?
①エアフィルターのお手入れ
エアコンの運転は室内の空気を吸い込み、冷やし、吹き出します。エアフィルターが目詰まりを起こすと吸い込める空気の量が減り、結果的に一度に冷やす空気の量が減ります。室温を下げる効率が悪くなりますので、それだけ電力を必要とすることになります。定期的に(二週間に一度くらい)エアフィルターのお掃除をして空気の流れをよくしてみましょう。
②熱交換のお手入れ
熱交換器については何度か説明しています。ここで空気を冷やす働きをしていますが、ここに汚れが溜まると熱交換器での空気の流れが悪くなる、冷たい冷媒と温かい空気の熱交換の効率が悪くなる、などの影響が出て、電力を必要とすることになります。熱交換器の汚れはそれほど頻繁に発生するわけではありません。冷えが悪くなってきた、臭いが気になるようになってきた等、汚れが原因か?と思われるようなことがあった時にご検討ください。
2.体感温度
エアコンの設定温度を下げずに涼しく感じる方法があります。室内で何もせずにいるよりも、扇子やうちわであおぐ方が涼しく感じますね。人間の体は同じ温度にあっても風が当たることによってより涼しく感じることがあります。
扇風機を併用することによって体感温度を下げ、設定温度を下げないことによって消費電力を抑えることが出来ます。
ただし、あまりに直接風が当たりすぎるような状態だったり、就寝時に直接当てたりすると体温が下がりすぎる場合もあります。一旦壁に当てて跳ね返りの風を当てるようにするなどの工夫をしてみましょう。